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大切なあなたへ

りんご通信1月号

いつもありがとうございます。今年もあと1か月ほどになりました。今年はコロナに振り回されたまま終わりそうですが、新年はそれもおさまっていくことと期待してお便りを書くことにしました。2021年の通信開始です。

オリンピックで恥ずかしくない英語でおもてなし…と昨年は書きましたがコロナ感染拡大で延期され、更に英会話の勉強ができる時間が出来たと考えたいところですが、恥ずかしいことに、そういう時間に使うことなくコロナはガセネタだからマスクをはずそうって東京の人混みの中で立って叫んでいる人がいたそうです。コロナは世界中に感染拡大し、亡くなった人には残された親族でも会えない二度と触れることもできない悲しみと苦しみを与え、それが今でも世界中でおきています。ワクチンが出来ても効果は未知で期待するしかない状況です。それなら私たちは出来る限り不要な外出を避け、蜜を避けてきちんとマスクをし、手洗い消毒で清潔を保ち、もうしばらくの間がまんして過ごすことだと思います。県内でも多くのクラスターがおきています。会食中はどうしても気が緩んでしまうからだと思います。何でもおひとり様か数名、一家族だけで静かに過ごすことがこれからの世の中で上手に生きていく方法かもしれないと感じています。昨年までなら楽しいはずの冬休み・年末年始がそろそろ来ますが、今年はその過ごし方をご家族で話し合い、新年に向けて健康維持でお願いします。そしてとにかく、早い収束を心から願います。

さて、新しい月謝袋とお便りと同時に、予定より早くオリジナルCDを仕上げたので英単語カレンダーも一緒にお渡しします。CDは英単語以外に2つの物語と「なぜ?」に答えた「なるほど」って思う短いもの2つを録音してあります。1か月分を聞いてもほんの数分です。物語も長くて10分以内です。全部聞いても30分程度なので毎日のリスニングやシャドーイングの教材としてしっかりとご利用ください。何度も言いますが、英会話に通ってさえいれば話せるようになるという考え方は間違いで、週一回の短いレッスンで身につけようと思うと何十年もかかります。英語を修得するには最低3000時間、それでも足らないかもしれません。単純に計算して30分レッスンを週一で30分×45回レッスン(他社は42~44回)=1350分これを時間に直すと22.5時間です。3000時間まで何年になりますか?0歳から始めてもまったくにたどり着けません。リスニングは0歳に近い年齢で始めたお子さんは数年経過しテストをするとRやL音も完璧ですが、日本語英語で教わり続けたお子さんや、全く何もせず小学校に入ってから始めた場合は、リスニングができずきちんと発音が出来ません。その場合は努力次第で補うことは可能です。週一回だけでなく、特別講習の受講や自宅でも復習など自分でできることを毎日コツコツと行っていれば目を見張るくらいに上達もします。

私たち親は、何をどうすればいいか前向きに考え、今一度お子さんの環境を見直してみてください。外国人講師は日本の子供たちの勉強意欲についてよく話します。「日本では、学校、クラブや塾で多忙すぎて英会話を習うことは後回しになっているようだ」と話します。「兄弟がいる場合はどちらかの都合でどちらかが犠牲になる」「クラブなどのために勉強は後回しになっていることが多く、疲れすぎて英会話の勉強まで意識が回らない」「宿題を出しても忘れてきたり、途中までやってくる」などそういうこと事態、外国人講師には、そういう日本人社会、教育を理解しがたいそうです。海外の子供たちは英語を覚えることに対しては積極的だけれど、残念なことに、日本の子供たちにそれは見られないようです。

でもこれからの日本社会においても、クラブや塾、兄姉のために弟妹の優先順位などで、英語を諦めるというのは今からはそれは不安な材料となると思います。英語の勉強に対して今より更に真剣に取り組んでいかないと授業についていけなくなりそうです。2021年度から学習指導要領が大きく変わり、「主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)」の実現を目標に掲げていて、主体的・対話的で深い学びの観点から「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能を総合的に育むとし、基礎文法は小学校で習得済みで、中1からはそれらは軽く復習し先に進めるようです。大きな変更点で学習する英単語数を現状の1200を1600~1800語に増やし、「聞く」「話す」を中心としたオールイングリッシュの授業で、高校で習う【感嘆文・仮定法・現在完了進行形・原形不定詞】が中学の勉強に追加されるようです。また高校入試も新しい学習指導要領に影響を受け始めていて、今後大きく試験内容が変化していく可能性もあります。小学校の英語教科としては、英単語600~700語と基本的な日常会話(be動詞、一般動詞、疑問詞、can、過去形の表現などを含む)を学びます。現6年生と中1のお子さん達は移行期にもあたっていて、年度が替わってから慌てるかもしれませんが、地道に努力して独自にレベルをあげておくことが望ましいです。ただでさえ英語教育ではレベルも低く遅い日本なので、こういう大きな変化をさせないと世界についていけないのでしょう。国が決めることなので私たちはそれに沿って行かないといけないわけですが、今低学年の子たちや幼児クラスの子たちも急な変化に慌てなくてもいいように気長に備えてほしいです。

ネイティブ音での「聞き読み」のインプットと「話す書く」のアウトプットをバランスよくこなせるように学習していれば、急に何がおこっても不安はないので自分自身のためにとにかく続けてください。お子さんが「喋るの恥ずかしい」とか「わからない、難しい」って言った時、保護者の方は「有無を言わさず」くらいの勢いで、でも励ましと微笑みで背中を押してあげてほしいです。あと一歩のところで立ち止まるお子さんは、温かい励ましを待っているかも知れません。「やってみたら楽しかった、自分なりに頑張った!」って心の中で思えたら、きっと済んだ後に照れ笑いをするはずです。習ってて良かった、やって良かったって思う日が必ず来るので見守り続けてあげてほしいです。